こんにちは。
ノウラ君です。
私人生で本当に沢山のバンドに所属しましたし
バンド仲間とも出会いました。
自分で所属したバンドも
正式メンバーからサポートと多種ジャンルに参加しました。
ファンの数も
それだけで生活できたバンドから
ファンが1人もいなかったバンドまでさまざまです。
この失敗するバンドの活動では
これからバンドをするんだ!とか
活動をはじめたばかりのバンドのために
反面教師にしてもらうために
私が過去に見てきた失敗しているバンドの活動方法や
実際に自分が失敗したバンドの話を書いてみます。
この記事を読めば少なくとも大失敗は避けられるかもです。
逆の事をすればいいわけですからねw
ではさっそく行きます
キール(仮)
今回書く、私が人生で失敗したバンドは
「キール」です。
いや、実際はそんなバンド名じゃなかったので
仮名ですが
まあ、文字数的にも
響き的にも
かなり似てますし
意味合いもだいたい同じなので
キールってことで
前回失敗するバンドの活動で書いた
S-Rというバンド
(※前回の記事を読んでない人は参考までに読んでみてください)
そのS-R解散後
S-Rのボーカルと、リードギターと
3人で結成したバンドです。
結成~初ライブ
S-Rというバンドを解散し
S-R時代の曲は2曲だけ残し(いずれもバラード)
他の曲は一新することにしました。
前回、ジャンルの幅を広げすぎたという
大失敗にやっと気づいたため
このバンドではジャンルを2つに絞りました
が、、、
例えば
メロコアのバンドが、スカパンクもやる
とか
スラッシュメタルのバンドがメタルコアもやる
とか
ギターロックのバンドがポストロックもやる
とか
なんていうんでしょう
同時に進行していてもおかしくないジャンルを
2つやるならわかるんですが・・・
このキールというバンドが選んだ2つは
ギターロック(当時のロキノン系寄り)
と
モダンヘヴィ(※Nu Metal 曲的に、イルニーニョが一番近かったかも)
これは
ダメです。
学んだふりして何も学んでない。
全く成長してませんw
結成した3人が
結成した3人が、みんなそれらのジャンルを好きで
絞り込めなかったのが原因です。
まあ、ボーカルの人は
ロキノン系は聴かないんだけど、アジカンは好きだっただけですが
前回も書きましたが
相容れない2つのジャンルを
1つのバンドがやる行為は
ライブハウスで集客数を増やして
成りあがっていくという活動方針の場合はNGです。
オーディションを受けて
いきなりメジャーを目指すとか
既に売れているバンド
とかなら、
多種多様なジャンルをやるのもありです。
また、売れていなくても
足し算の美学で生きるV系なら
あらゆるジャンルを吸収するのもありです。
しかしながら
普通に活動して、普通に上を目指すバンドなら
やはりジャンルの固定は必須です。
勘違いしないで欲しいのが
いろんなジャンルを聴いたり取り入れるのは
悪いことではないです
というか、むしろいいことです。
しかし、核となる部分が
複数存在すると音が喧嘩しかしません。
メジャーのCDを買って
自宅で聴いて喜んで
たまに、ホールにコンサートを見にいく人と
ライブハウスに通う人では
根本的に違います。
ライブハウスに通う人は
ほとんど(9割くらい?)の人が
多種多様なジャンルを求めていません。
むしろ狭い世界を求めています。
つまりライブハウスでファンを獲得するには
ファミレスよりもラーメン屋のようなバンド
でなくてはならないです。
専門店です。
こうして
キールは
モダンヘヴィ2曲
ロキノン風ギターロック 3曲
バラード 1曲
という構成の初ライブを行います。
結果はわかりますよね?
新規ファン獲得ならずです。
初期
サイドギターが初ライブ終了後に加入します。
そして、ドラムもチェンジします。
以前も書きましたが
メンバーの固まらないバンドに未来はないです。
ジャンルもメンバーもグラグラですw
そもそも
メンバーが固定しない理由の中の1つが
やはり、ジャンルの統一性のなさだと思います。
新規のメンバーもなかなか決まらないんですよね。
そして
この時期に最悪なメンバーが2人加入します。
まず1人目(ギタリスト)
熱狂的なB’zファン。
いや、これは別にいいんです
B’zは名曲も多いですし
尊敬できるアーティストですが…
そのギタリストは
熱狂的すぎて
全てが松本孝弘の真似。
立ち姿
弾き方
フレーズ
一番の問題点は・・・
まあ、個人的には全部問題だと思いますが
特に、フレーズですよね。
パクるのは悪くないですが
明らかにわかるパクりはダメです。
ライブハウスはショーパブではありません。
ものまねを見にきてるわけじゃないです。
自分たちの曲の良さを伝えるためではなく
いかに自分が、松本孝弘を崇拝しているかを
伝えるためにギターを弾いているような
ダメなギタリストでした。
そういうのは
コピーバンドでやってください。
完璧にコピーすれば、きっと人気爆発です。
そんなコピーマンの彼は
結局、一度もライブに出ることなく
クビになりました。
さて、最大の問題は、もう1人のドラマーです。
キールのメンバーは
みんな年齢は似たようなものでしたが
このドラマーだけが1人だけ
かなり年上でした。
そのため
かなりメンバーに対しても偉そうで
メンバーにだけならいいのですが
対バンや、ライブハウススタッフにも
相当偉そうに上から話します。
正直
「こいつ、いいとしこいて、今まで何を学んできたんだ?」
って何度も思いました。
彼は、私の9個上でした。
過去に、一緒にバンドをしたことのある
12歳年上のドラマーがいます。
その人は、なんていうんでしょう
大人で、頼りがいもあり
今でも交流がありますが
この9個上のドラマーは
年齢だけ大人で中身は子供
威圧的で口も悪い。
正直、バンドやめてからは
関わりたくないので1度も連絡を取っていません。
このドラマーは
過去に、それなりに売れて有名だった
パンクバンドに所属していましたが
その経歴がゆえに天狗になっているじじいです。
正直、そのバンドのことを調べると
ボーカルがカリスマで
他のメンバーはオマケみたいなもので
ドラマーにいたっては、途中で変わっているので
彼の功績は微々たるものです。
しかし、その功績の割に態度はかなり強烈です。
多分、彼よりも
S-Rの前のそこそこ人気だったバンドの私の方が
控えめに見ても、はっきり言って格上です。
そうです
前回も書きましたよね。
メンバー内でだけなら
本当は嫌ですが、まあ、許せます。
しかし、この天狗で
対バンと仲良くできないのでは
損害しかありません。
オマケにこいつは
ライブハウスのスタッフに対しても
相当偉そうで
自分の身分をわきまえないゴミでした。
昔、売れていたのは、わかる
でも、今あなたがいるのは
その地位じゃないよね?
人気だったバンドが解散した後も
他の人気バンドに入ったり
ソロで何かをやったりせずに
こんな無名バンドのドラムになったのは
あなたにはその程度の実力とスター性しかないからですよね?
そこをわきまえずに
かなり偉そう。
ライブハウスの狭い楽屋では
真ん中に偉そうに陣取り
対バンのメンバーにも完全に上から目線。
こりゃダメです。
こんな中古のガラクタがいたら
他のバンドと仲良くなるなんて
かなり難しいですし
結果、ファンを獲得できるチャンスのある
イベントなどへの参加も減ります。
中期
相変わらず
サイドギターのチェンジは激しいですが
それ以外の4人は
わりと固定していました。
サイドギター不在時は
ボーカルがギターを弾きながら歌うという
スタンスでの活動でしたが
活動中期に
デモテープ作成をすることにしました。
5曲+シークレットトラック1曲
というボリュームだったと思います。
あ、ごめんなさい
記憶があいまいですw
でも、まあ、そんな感じです。
デモテープの録音は
当時MTRで行いました。
スタジオの際にMTRを持っていき
練習後、レコーディングを少しづつ進めて
3か月?くらいかけて
デモを完成させました。
この収録曲にも
大問題が潜んでいました。
まずは収録曲です。
事前にミーティングして
収録曲の選考会みたいなのをやったんですが……
当時、キールには3つの勝負曲がありました。
まあ、曲名も仮タイトルにさせていただきますが…
「太陽の下の小鳥」ってバラード
「青」ってバラード
「釣り」っていうヘヴィロック
あ、いずれも本当のタイトルは違いますよ
今の私なら
この3曲、全部入れます。
だって勝負曲ですもの。
勝負曲で勝負しないなんて
バットもたないでホームラン狙うようなものです。
しかし
当時は2つのこじつけの言い訳を作って
この3曲を、なんと1曲も収録しませんでした。
①今は時期じゃない。なんかもったいない
②この3曲は思い入れがあるから、ちゃんとしたレコーディングで
録りたい
気持ちはわからないでもないけど…
バカかwww
A国と戦うために作った3本のミサイルだから
今、攻めてきているB国相手には使用できない!
といって、C国は滅んだとさ
ってことですよね。
結果
勝負曲は1曲も入れず
準勝負曲を2曲
あとは、適当に作った新曲かなんかを入れて
デモ完成www
しかも
600円ですw
あのね
そりゃないよw
ファンもいないんだから
まずは聴いて貰うのが先決
ここは腹をくくって無料配布でしょ。
なんでお金取るんだよ
しかも勝負曲入ってないし。
これは完全アウトです。
それでも、対バンで知り合った方は
結構買ってくれましたし
お客さんにも何枚か買ってもらえました。
数少ないファンからは
のちに
「聴きたい曲が入ってなかった」
というような旨の感想を
そこまで露骨にではないですが
何件かいただきました。
新規ファンも獲得不可で
既存のファンも喜ばない音源が
有料ですw
印刷代とCD-R代くらいは回収したかったんでしょうが
正直、甘いです。
甘すぎて話にならない。
後期
後期になり
1つだけいいことがありました。
それも書きますね。
ジャンルが固定しました。
ヘヴィ路線1本に絞られました。
これは唯一よかったことです。
では
後期の悪いところを書きます。
まず
ボーカルが調子に乗り始めました。
元々、S-Rというバンドを一緒にやっていたのは
以前の記事に書きましたが
その際に
歌がそこそこうまいので
プライドが高く調子に乗って偉そう
という話は書いたと思います。
しかし、S-R解散時に
私、これを説教して
直さないなら、もう一緒にバンドをやらないと言いました。
結果、そのボーカルは
偉そうにするのを我慢していました。
これは正直助かりました。
なぜなら
新メンバーのドラマーが偉そうだから…
しかし
このボーカル
キールの後期に結局調子に乗ります。
というのも
ファンが少しついたからなんですよね。
しかし、微々たるもので
毎回のライブハウスのノルマもこなせない程度でした。
私は若かったせいもあり
正直不満でした。
というのも
このボーカルと知り合う前にやったバンドは
成功していたからです。
ライブハウスのノルマなんて
こなすのが当たり前で
バックの金額で打ち上げ代くらいは余裕で稼げる
そしてあまったら、みんなでバンド貯金。
この繰り返しでした。
いつか
書きたい記事があって
一緒にバンドをやってはいけないメンバー
という内容ですが
このボーカルは筆頭のようなメンバーです。
こういう人間とバンドをやると
何をしても売れません。
うまいのは大事です。
でも、うまいだけなら星の数ほどいます。
YouTubeの歌ってみたの素人さんでさえ
このボーカルより下手な人を探す方が難しい程度のうまさです。
それで天狗になる意味がわからない。
ボーカルの話はこのくらいにして、次は
衣装です。
私は
衣装推奨派です。
私服でライブするのは、もちろん自由ですが
私は、なるべく、そういう人とは一緒にやりたくなかったですし
今、もし万が一またバンドやるなら
衣装にこだわらない人とは
ライブしたくないです。
というように
衣装を大事にする派ですが、、、
これは
厳密に言えば、人気には関係するのですが
必ずしもダメとは言えないところです。
ぶっちゃけ、バンドのジャンルやカラー次第です。
まあ、それは置いておいて
このキールの衣装における失敗の原因は
こだわりすぎて、度が過ぎたことですw
最初は、全員スーツで揃える日や
全員きぐるみ(笑) ※弾きにくい
全員、昔のガングロギャル&ギャル男のコスプレwww
などなど
すでに、怪しくはありましたが
インパクトはありました。
しかし後期
衣装の雲行きが怪しくなります。
ボーカル → ナース
ギタリスト → 白衣
ベース → 入院服+点滴
ドラム → 院長先生風味
面白いですねw
これで、曲も病院とかに関係するような感じなら
いいのですが
全然違います。
曲の世界観との調和が取れていない
単なるコスプレがしたいバンドになってますw
他にも、あったんですが
ちょっとここに書くのは気がひけますw
世界を通り越してお笑いになってしまっていました。
末期
解散を目前に控えた頃
2枚目のデモを作成する計画を立てていました。
今回は勝負曲の「釣り(仮)」をメインに据えて
ちゃんと作る予定でした。
この曲は私も作った瞬間から
気に入っていた曲なので
ジャケットにもこだわりたくて
一生懸命考えました。
しかし、録音の段階になり
ドラマーがキック(バスドラム)を変更したいと言い始めました。
正直
イントロはキックと、弦楽器のユニゾンが
この曲のキモだったので
「こいつ何言ってんだ?」と思いましたが
言い出したら聞かない性格なので
ちょっと議論を進めていましたが
今度はボーカルです。
このボーカリストは、絵もよく描きました。
人並み程度の歌の才能は持っていましたが
絵に関しては、小学3~5年生の落書き程度の才能でした。
それは別に今までは被害はなかったので
気にも留めませんでしたが
ある日、曲の世界観と全く合わない
謎の絵を描いてきて
次のデモのジャケットにしたいと言い始めました。
ここで
私は、もうダメだと思い
脱退を決意しました。
この末期の件
ドラムも、ボーカルも悪いですが
一番悪いのは私なんですよねw
自分の自信作の世界観を
他人に壊して欲しくなかった。
そんなわがままを貫きたかったんですよね。
これは決して悪いとは言い切れません。
例えば
メンバーの意見が一致しているのであれば
世界観は大いに作り上げるべきだと私は思います。
しかし、他のメンバーの意見を無視するのであれば
バンドというものにおいて
「エゴ」という判断になってしまいます。
バンドは1人でやる者ではないですからね。
この頃からです
私は
バンドよりも一人で自由に曲を作りたいな
と思うようになったのは。
メンバーとのいざこざ
ファンのための作りたくもない曲の作成
自分の創りたい曲の世界をあらゆる者や制度が邪魔してくる
そういうのから解放されたくなりました。
マイナーチェンジですねwww
まとめ
以上が
失敗したバンド「キール」の
思い出せるだけのダメな点です。
他にも沢山あります。
主にボーカル
そして、ついでドラムと私www
でも、きりがないので
この辺にしたいと思います。
まとめます
キール失敗の理由
①ジャンルの核が複数ある(あった)
②身分をわきまえない偉そうなメンバー×2
③対バンと仲良くしない
④デモに勝負曲を入れていないうえに高額
⑤衣装と曲の調和が取れていない
⑥エゴを全面に押し出す
こんなバンド売れません。
ご注意くださいw
以上です。
またお会いしましょう。
ノウラ君でした。
過去の15年以上で、全く売れないバンド・お客さんはそこそこいたけどバイトはやめれなかったバンド・そのバンドだけで生活できたバンドなどなどにベースとコーラスで参加経験してきて、現在はサラリーマンをしながら、時々曲作りしたり、作曲やデスボイス(グロウル)を教えたりしています。 音楽のいろいろな事をいろいろな角度から伝えていこうと思います。
コメント